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【機器】シールポット(水封塔)とは?構造や特徴を簡単に解説!

工場

シールポットとは?

化学工場などで働いているとシールポットを見かけることがあるかと思います。

シールポットは大気圧付近の低圧力気体を動力などを使用することなく保つことができ、仮に圧力が上昇した際には、決められた液中高さより上昇しないため、安全装置としても使用することができます。

実際にどのような原理なのか、以下で構造を見てみましょう。

 

シールポットの構造

シールポットは以下のような構造をしています。

シールポットは対象気体の配管や容器から分岐させた配管をシールポットに差し込むような形です。

シールポットには水を入れて置き、差し込んである配管までに距離(液中高さ)を確保することで対象気体の圧力とのバランスを取ります。

具体的には液中高さが5mある場合は、49kPaまでは圧力を保つことができ、それを超えると自動的に49kPaになるまで気体を放出し続けます。

 

シールポットの利点・欠点

それでは、シールポットを使用するメリットは何でしょうか?以下のような利点が考えられます。

  • 水(ドレン)が発生する系内で適切に水を処理することができる。
  • 容器の圧力などを一定に保ち、圧力が上昇した際に逃がすことができる。
  • 動力が必要なく、水を少し流し続けるだけでよい。

ほかにも、タンクを負圧に保つであったり逆流防止のために使用されているものも同様にシールポットと呼ばれて液中高さを利用しているみたいです。

おたち
おたち

家の排水溝やトイレも配管がS字になっていて水封を作ることで下水のにおいが逆流しないようになっているよ!

逆にデメリットとしては以下のようなものが考えられます。

  • 大気圧付近の圧力しか保持することができない。
  • 液中が高くなる場合は地面に埋めるなどの対応が必要なため施工が大変になる。

 

おたち
おたち

理論的には高い圧力でも高さを稼げばできるんだろうだけど現実的ではないよね!

 

まとめ

今回はシールポットの構造や特徴について簡単にまとめてみました。
特に大事なのは以下の3点かと思います。

  • シールポットは水封高さを利用して圧力を保つことができる。
  • シールポットはドレンを処理するのに適している。
  • シールポットは大気圧付近の低圧力の系にしか使用することができない。

皆さんの一助になれば幸いです。

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