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高圧ガス製造保安責任者甲種とは。資格内容と難易度を徹底解説

高圧ガス

高圧ガス製造保安責任者とは?

おたち
おたち

高圧ガス製造保安責任者ってどんな資格でどんな人におすすめなんだろう?

高圧ガス製造責任者は高圧ガスを取り扱うために必要な資格のひとつとなります。
この資格を取得することにより、高圧ガスを扱う工場や事業所などで、監督・保安業務を遂行することができるようになります。

高圧ガス製造責任者は高圧ガスを取り扱うことから、化学系の工場やプラントなどでは重宝されている資格の一つであり、基本的に化学工場で働いている人は資格を取得することを推奨されると思います。

 

 

高圧ガス製造保安責任者の資格の種類と特徴

高圧ガス製造保安責任者の資格には以下の種類があります。ここでは大まかに紹介するため、詳しく知りたい人は高圧ガス保安協会のHPを参照してみるとよいと思います。

 

1. 甲種化学・甲種機械

化学工場等において高圧ガスの製造に関わる保安の統括的な業務を行うために必要な資格です。
工場の規模や生産量によらずに保安業務にあたることができるため、一番汎用的な資格となります。

ちなみに化学と機械と資格の名前は違いますが扱うことのできる範囲はどちらも同じなので自分の得意な分野で受験することをお勧めします。

おたち
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ちなみに筆者は甲種機械の資格を取得しました。

今回はこの甲種を中心に解説していくよ!

 

2. 乙種化学・乙種機械

取得することで基本的には甲種化学・機械と同様に高圧ガスの製造に関わる保安業務を行うことができます。ただし、一部取り扱える工場の規模に制限があるところもあります。

 

3. 丙種化学

主としてLPガス(液化天然ガス)の製造に関わる保安業務を行うことができるようになります。
こちらも工場等の規模によっては取り扱いに制限がかかってしまいます。

 

4. 第一種冷凍機械責任者免状

主に大型冷凍空調機器を備えている施設において冷凍に関わる保安の実務を含む統括的な業務を行うために必要な資格です。取り扱う冷凍能力に制限はありません。

 

5. 第二種冷凍機械責任者免状

基本的には第一種と同じですが一日の冷凍能力が300トン未満の中型冷凍空調機器を備えている製造施設に関する保安に携わることができます。

 

6. 第三種冷凍機械責任者免状

小型冷凍空調機器で一日の冷凍能力が100トン未満の製造施設に関する保安に関わることができます。

 

おたち
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それぞれ甲種、乙種、丙種(第一種、第二種、第三種)の順番で取り扱える規模が変わってくるので、余裕があれば頑張って上の資格を狙いたいところだね!

 

 

高圧ガス製造保安責任者甲種をとるためには?合格率はどのくらい?

高圧ガス保安責任者甲種の資格を取得するためには、経済産業省が実施している「高圧ガス製造保安責任者」の試験に合格する必要があります。

試験の出題形式としては「学識」、「保安管理」、「法令」の三科目があり、それぞれで60%以上の得点を取る必要があります。

おたち
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「保安管理」と「法令」は選択式の問題だけど、「学識」は記述式の試験なので注意が必要だよ!

 

ただ、この国家試験には科目免除が受けられる講習制度というものがあります。

高圧ガス保安協会が実施している講習を受講し、その講習に対する技術検定試験に合格していれば国家試験の「学識」と「保安管理」の科目が免除となり「法令」のみを受験すればよくなります。

 

実際に高圧ガス保安協会が実施する講習は4~6月頃、本試験は11月頃と期間が空いているので国家試験だけで資格を取得しようという人は少なく講習を受講し「学識」、「保安管理」の科目免除をもらい国家試験は「法令」のみで挑戦するという人が多いと感じています。

実際に令和3年の国家試験合格率は講習を受け科目免除となっている人の場合
甲種化学:93.2%、甲種機械:89.6%とほとんどの人が合格しています。
一方で科目免除を受けずに全科目受験した人の合格率は甲種化学:27.7%、甲種機械:36.4%とかなり低くなっています。

講習の受講料を会社が出してくれるなどの人は講習をぜひ活用していきましょう!

 

 

まとめ

高圧ガス製造保安責任者甲種は化学系の工場で働いている人にとっては必ず避けて通れない資格の一つとなっています。

ただし、「学識」が記述式であることからも決して簡単な試験ではありません。
しかし講習による科目免除制度等もあるため、一つ一つ勉強して挑めば決して受からない試験でもありません。

それぞれの範囲と覚えておくべきことに関しても今後まとめていけたらと思います。
受験する皆さん頑張ってください。

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